たったひとつのたからもの
まだNさんのことでめそめそしています。
お葬式って、生きている人のためにするんだと初めてわかった。
最後の挨拶をさせてもらうために。
「たったひとつのたからもの」という本がドラマになります。
そのドラマに出演している翼くんという少年のドキュメンタリーを、泣きっぱな
しで見ました(TVで)。泣き虫。
翼くんは、本に出てくる秋雪くんと同じダウン症の男の子。
この本は、うちのムスメが夏休みに読みました。感想文コンクールで地区選考を
通過したので、今その後の結果を楽しみに待っているところです。
泣きながら何度も書き直した作文でした。
読書感想文って、本のことを書くんじゃなくって、自分のことを書くものなんだ
ね。本を読みながら、いっしょうけんめい自分のことを考えた。素朴で、ひたむき
な作文になりました。大好きだったので、賞がもらえることはとてもうれしい。
ちょうど本を読み終えた後、24時間TVがあり、秋雪くんのご両親が出演して
いるのを見ました。とてもショックだった。
ご両親は、今だ悲しみから立ち直れず、必死にその場に立っていました。
失礼な表現かもしれないけれど、傷ついた鳥のようにぼろぼろだった。
「幸せとは、命の長さではない」というのは、この本の大事なメッセージの
ひとつでしょう。
それでも、1分1秒でも長く生きていてほしかった。
その気持ちを知らないで、この本を読むことはできないんだと思いました。
当たり前なんだけど。言うまでもないことなんだけど。
軽々しく「長さじゃないんだ」なんて言えないよね。
ドラマは火曜日。
今日のドキュメンタリーを見る限りでは、誠実なスタッフの手で真摯な気持ちで
作られているようでした。楽しみにしています。