嬉しかった

久しぶり。そしてまた月曜日。月曜日はあいかわらずろくでもなくて、今日も家に戻るなり家族にさんざんぐちをこぼし同僚の悪口を言いまくっていますが、その程度で発散できる悩みなどというものは大したものではないわけで、また家族がそんなつまらない話を「いやなやつだねー」とか「もうそんなとこやめちゃいなよー」とか言いながら聞いてくれるというのは大変恵まれた身分なのであって、わたしの生活は全体的に見ればやはり好調と言えるのではないかと思います。わたしは自分の親とも仲が悪く性格も悪いのに、なぜこんなに幸せな家族生活を手に入れることができたのか、改めて不思議に思います。この先、つらい事が待っているのかなあ・・・。覚悟はしてるんだけどね。
 3月に長女が第一志望の高校に合格しました。嬉しかったですねー。6年生から延々塾に通っていてやっと一区切り。長かったなー。でもほんとに嬉しかった。3教科はまあまあできてたので私立は心配してなかったのですが、最後まであきらめずに、苦手な理社の勉強を必死になって頑張って公立の試験に挑戦できたことは、あの子のために本当によかったと思います。塾に挨拶に行ってほんとめろめろになって泣いてしまった。先生達がほんとうにうちの子を可愛がってめんどうみてくれていたことがわかったから。ほんとうにありがたかったです。合格したことがもちろん嬉しかったんだけど、そうやってみんなに可愛がってもらえる子どもに育った事もほんとうに嬉しかった。親として、ああ成長したなあと、感無量でした。
 本のことはまた改めて。
 
 

切実さについて考えたり

今日はいろいろ嫌なことがありました。月曜日はなんかみんなイライラしてる気がするなー。自分が気を遣っているのと同じくらい、相手にも自分に気を遣ってほしいと1年に数回ですが思います。多分それはすごく間違った考えなんだろうけれど、そう思わずにいられない日もあるよね。心の中で思うくらいはいいかーと今日は自分にそれを許しています。わたしは多分傷つきやすすぎるんだと思う。みんなはもっとつらいことを我慢しているのかもしれない。わたしはいろんな面でとても恵まれているから、ある程度のことでは傷つかないってみんな思うのかもしれない。でも、傷ついちゃうんだよね。根性がないから。明日からはまた頑張るけど。頑張れるって普通に思えるのは、頑張れば大丈夫ってわかっているのは、多分すごく幸せな事なんだよね。もう少し、その幸せに感謝しつつ、一歩一歩いろんなことを大事にしながら進まなくてはいけないんだと思います。

 「となり町戦争」「バスジャック」三崎亜記
を読みました。面白くなかったです。ダンナが言葉を濁していた理由がわかった。ケンカする前に読めばよかった。あらすじだけ聞いた方が面白いのではないか、と感じる内容だった、と言ったら言い過ぎかなあ。淡々とした文章の連なりが、わたしには耐えられなかった。わざとそういうふうにしてるんでしょうけどね。好みの問題なんでしょうが、わたしはもっと切実な感じのするものが好き。それはなんというか、ストーリーの切実さというのではなくて、作者その人にとっての切実さがにじみ出ているような文章が好きなんだと思う。うまく言えませんが。「となり町戦争」は最後まで読みませんでした。

 「いま、会いに行きます」市川拓司
をその後すぐ読みました。これはね、面白かったです。「世界の中心で愛を叫ぶ」みたいなやつかなーという先入観があったんだけど、全然違った。「世界の・・・」は好きじゃないんです。理由は上↑に書いたのと同じなの。なんか切実さが感じられなくて。
 この本はねー、過剰なほど切実なの。「僕は、平均的な人間からいろんなものを差し引いた残りでできている」っていう表現に打たれました。作品世界が自分にとって好きとか嫌いとかいう以前に、その切実さに打たれる物がありました。文章が、とても読みやすいです。余計なことを言ってなくて、飾りがなくて、生まれたばかりの鳥のひなみたいな、弱々しいけど純粋な命を感じる文章だと思いました。
 この本はベストセラーになってたくさんの人に読まれたんだろうけど、読者の男女比が知りたいです。わたしは、この本は男の人のためのものなんじゃないかなーって感じがした。わたしは絶えず母親としての気持ちでちょっと斜め方向から読んでいたような気がする。男の人はこの小説を読んでどう感じるのか、知りたいけれど、多分知らずに済ませた方が身のためなのだろう、と思います。

三浦しをんさん

小説新潮」3月号の特集は「女が女を描くとき」というテーマなのですが、川上弘美姫野カオルコ三浦しをん有吉玉青、柴田よしき、長谷川純子、西加奈子畠中恵(敬称略)とほんとにみんな面白かったです。スゴイ。奇跡のようだわ。
 中でも三浦しをんさんのがすごくよかった。急いで既刊の本を図書館で予約しました。なんかね、バランスが絶妙なんだよ。普通さと奇妙さのバランスというか、リアリティとファンタジーのバランスというか、甘さと苦さのバランスというか、シーソーとか天秤がどっちかに傾きそうで〜でもやっぱり傾かなくて〜、みたいな感じでね。その感じがぎゅーっとわたしのツボを押してきて「ああ、そこそこ〜」って。何言ってるかわかりませんね。またいろいろ読んでから書いてみます。

よき滑り出し

あけましておめでとうございます。すごく久しぶりに書きます。去年はほんとに忙しくて書けませんでした。今年も忙しいのは変わらないのですが、書く時間を作って書いていきたいです。びゅんびゅん流れ去る日々を少しせき止めながら進みたいなーと思います。
 読書し、記録したいです。図書館で定期的に本をリクエストして読んでいこうと思います。
 うちを片付けたいと思います。まずは物を減らします。その後、残した物を愛して暮らしていこうと思います。そういう暮らし方をしながら、お金を貯めていこうと思います。
 そのふたつ。何だかものすごく地味ですが、今年の目標です。
 
 最近読んだ本。
 「名もなき毒宮部みゆき
 あまり面白くなかったです。わたしはもともと宮部さんの小説を面白いと思ったことがあまりないんだけど、「誰か」が思いの外面白くて、主人公もちょっと好きになれたので、続編ということで買って読みました。評判もよかったし。でも、またいつものように面白くなかったー。(評判はいつもいいもんね・・・。)とってつけたような感じがどうしても好きになれません。
やっぱり150人待ちでも図書館で借りて読めばよかった。(借りて読むぶんには合格点だと思うの。)本屋でダンナが「何か買いたいなー」と言ったのに対して、わたしが「これがいいんじゃない」と言って買ったんだよ。ダンナからも「つまんなかったよ」と冷たく言い捨てられ、新春早々本読みとしてのプライドを傷つけられてしまいました・・・というのは大げさですけどね。

 今読んでいる本。
 「となり町戦争」「バスジャック」三崎亜記
 こちらは図書館ですんなり借りられました。まだ読んでなかったなーと言う感じの2冊。「次になんか読むのないの」とダンナに言われたので、「となり町戦争」のほうを私より先に読ませてあげた。「面白かった?」と聞くと「別にー」というので、「別にって何よー」とか言って話していたらなぜかケンカになった。新春早々パート2。わたしも今のところ「好き」とか「すごい」とか思わないので、ケンカする必要は全くなかったんですけど・・・。でもなんかね、せっかく借りてきてあげてるのにさ、スルーされる感じがやだ。「すっげーつまんなかった」って言われる方がまだいいというか。スルー、やじゃない?
 読書の記録というより、夫婦のコミュニケーション不和話になってますね。まあいいか。

 「小説新潮」のバックナンバーを読んでいます。これはいいです♪面白いのー。よいものを見つけました。去年の3月号から読んでるので、当分楽しめます。読みたい物がそこにある幸せ。なんだかんだ言いましたが、総合的にはついてるよい滑り出しです。
 

孤独について

とてもとても忙しくて、自分がどういうヒトであるのかが自分でもよくわからなくなってしまいます。部署のチーフがお母さんの体調不良でお休みになっており、一人で部署をまとめなくてはなりません。でも、一人でなんて何もできるわけがない。みんなに気持ちよく働いてもらうために、自分では一生懸命気を配っているつもり。でも、わたしには基本的に欠けているものがあるみたい。私の回りには、職場に家族的なつながり、というか親密さを求める人たちがすごく多い。わたしはどうしてもそれに馴染むことができません。回りに対する興味とか気遣いが足りないと思われてしまう。
 わたしは一人でいることが好きです。わたしは自分の家族がとても好きで、大事です。多分そのことがベースにあって、その上で、それにプラスして、孤独であることを強く求める気持ちがあるんだと思う。人嫌い、ではありません。自己中心的であるとも思わない。ただ、人それぞれ、という気持ちが強くて、人のプライベートな部分に関心がない。それが、ちょっと冷たい印象を与えてしまうようです。回りが寛容で、まあそういう人だからって仕事上の関係だけで流してつきあってくれたらいいなと思うんですが、厳しい人が多いんですよね…。冷たい人間と決めつけられるのは、つらいです。ひでもずっとこんなふうにつらかったのかなあと思う。
 孤独を愛する部分は、自分の芯になる部分として、自分で大切にしてあげなくちゃいけないと思っています。
 自分を否定しないで、もう少し自分を大切にしてやろうと思う。そしてその上で回りに対して誠実でいよう。がんばります。わかってもらえると思います。
 

中田英寿選手引退

ふう。思わずため息が。中田選手の引退報道以来何とも言えない脱力感にさいなまれております。
 ひでがピッチを走ってるのを見るのが好きでした。背中をまっすぐに伸ばした重心の低い走り姿とか、素早くきょろきょろっと周囲を見回す姿とか、つんのめるみたいに走ってディフェンスする姿とか、時間が一瞬止まるみたいなパスとか、低く振り抜いたシュートとか・・・目に焼き付いてる。セリエAのデビュー戦、大活躍してるひでを見ながら、嬉しくて誇らしくて踊り出しそうになったこと、きっとずっと忘れないよ。ひでのサッカーが見られなくなるのはほんとにつらい。しばらく、このつまらなさに慣れそうにありません。

終わったことと始まること

ワールドカップサッカー。日本は予選敗退してしまいました。日本は弱いな、というのが率直な感想です。日韓ワールドカップの時より弱くなってしまったのかな。わからないけど。大好きな日本代表チームがこれだけ弱いんだということを突きつけらて、悔しさや空しさで体が重いです。それでも、好きですけどね。ひでだけじゃなく、みんな好きです。
 クロアチア戦の直前に、文春の「ナンバー」誌あてに抗議文のようなものを書きました。中田英寿選手についての記事で、絶対に許せない記述があったから。もう二度と「ナンバー」は読みません。長年愛読してきた雑誌だけど、もう読まない。本当に頭に来ました。これからも読みたくなる記事が載るんだろうけど、もう読まないよ。
 ひでは、変わった人です。でも、思いやりがないなんて事は絶対ない。ひではいつも「勝つこと」を考えてた。勝つために必死に戦っていた。それがひでのみんなへの気持ちなんだよ。だって勝ちたいでしょう?勝ちたいじゃない?勝つことでしか手に入れることができないものがある。どうしてそんな単純なことが分からない人がいるのかな?人には好みもあるし、好きとか嫌いとかあるでしょう。それはいいよ。ひでを嫌いなら嫌いでいいよ。でも、それと「思いやりがない」とか決めつけることは違う。あなたが嫌いな人にも、必ず大事にしている人がいて、その人に対する気持ちがある。そんなことまで否定することは絶対に絶対に許される事じゃないと思うよ。
 これからもサッカーを見ていきます。サッカーはやっぱりおもしろいよ。スタジアムに行こうと思う。
 実は巻選手も好きです。応援していきたいな。Jリーグももっと見るよ!
 そうそう、それからね、気持ちを切り替えて、残りのワールドカップを楽しむよ!