2ページ読んで

 「猛スピードで母は」(長嶋有)。
 2ページ読んで、気持ち悪くなる。なんか落ち着きの悪い日本語とリズム。
 途中まで、少し昔の話かと思って読んでたけど、現代の話だった。
 「だからどうした」「そんなわけないじゃん」「こじつけっぽい・・・」
 途中で読むのをやめました。芥川賞かあ・・・。

 
 「そして二人だけになった」(森博嗣←初めて読む)。
 2ページ読んで、「この人の文章は好き♪」とうれしくなる。
 だいたいにおいて、余計なことを言ってないクールな感じの文章が好きです。
 (横山秀夫が好きで、宮部みゆきがちょっと苦手です)
 勅使河原がインタビューでいろんな質問に答えてる部分に、勅使河原という
人物の無機質な感じ(人間味の薄い感じ)がよく現れていて、薄ら寒い感じが
して、このへんがこの作家の味わいであろうか?と思う。
 「仕事をしているかどうかなんて、人間の価値にはほとんど無関係ですよね?」 
 ・・・いいこと言うじゃない。
 話の閉め方も、好きでした。納得。風変わりなミステリ。
 別の著作を、続けて何冊か読むつもりです。
 
 「It’s only a talk show2」。
 中島らもさん。著作は1冊も読んだことないんです。
 こんなことを言って(書かれて)、あとで警察につかまる人はいなかったのか
心配です。山内圭哉という人が魅力的。らもさんのそばにいつつ、泰然と平常心。
クールです。
 チューヤンとらもさんが、なぜかいい感じでかみあってしまうとことか、
ドーランのパフをお弁当の高野豆腐(汁含む)とすりかえるエピソードとか
おかしいです。
 らもさんは、もういない。この本に出てくる人たちにとって、らもさんは
かけがえのない人だった。つらいだろうな。