ワールドカップとともに復活

ものすごく久しぶり。
 なんとまあ、ドイツワールドカップも始まってしまいました。
 前のワールドカップの時、わたしは仕事をやめたばかりで(というかちょっとワールドカップにあわせて辞めたかも)、1日中家にいて思う存分テレビで観戦していました。日本戦なんて、10回ずつくらい見たと思う。ひでだけを追ったカメラのチャンネルがあって、ものすごく面白かった。今回はそういうのないのかな。楽しみにしてたのにな。
 一試合「パラグアイvsサウジアラビア」だけ抽選に当たって見に行くことができました。埼玉スタジアム。最初にスタンドに出た瞬間は感動したなあ。広いんだよ。視界を何も遮ることなく、サッカーをするだけのための空間が広がっている。そのシンプルさ。その力強さ。芝の緑がすごくきれいで。体の中に小さく畳まれてたものが、すごい勢いで解放されていく感じがした。大好きな場所です。ユースの大会を見たのを最後にずっと行ってないけど、また行きたいな。
 さて。
 日本は1戦目、負けてしまいました。
 今日の夕刊のしりあがり寿さんのまんがで、おとうさんがじたばたして叫んでたセリフ。
 「もう1回やらせてくれーっ。なかったことにしてくれーっ」
 ・・・まさにわたしもそういう気持ち。もうじたばたしちゃう感じ。
 くやしかったです。
 勝てるはずなのに。もうちょっとなんだと思う。何かが足りない。あと少し。
 選手達も必死でそれをつかもうとしているんじゃないかな。
 クロアチア戦でみんなでそれをつかまえてほしいです。
 もちろん予選を突破してほしいけど、だめだっていいんだ。ただこの代表が最後に何かをつかまえる瞬間がみたいです。
 ひでの「いい戦いができました」って笑顔が見たいです。

 
 本はあまり読んでいません。いや、いつも何か読んでるんですけどね・・。なんか読んでる気がしないというか。矛盾してますね。うまく言えないわ。
 昨日までに、茅田砂胡さんの「暁の天使たち」シリーズを3冊読みました。図書館で借りたい本が他になんにも見つからなかったので借りてきたんですが、やっぱり面白いわ、茅田さん。ページをめくる快感度の高いこと!絶妙のユーモアと、人物造形の豊かさと。破天荒な登場人物達ですが、その誇り高さにしびれちゃうのよ。
 で、先に「スカーレット・ウィザード」をちゃんと読むことにしました。
 図書館で他館から取り寄せてもらって読みます。土曜日の図書館通い復活です。多分。


 最後に仕事の話。
 相変わらずです。全然仕事のできなかったもと上司は、なんと首になってしまいました。もっとはやく自分から辞めちゃえばよかったのにねと思った。まあ自分では、自分から辞めたと思ってたらしい。でも、最後の、全く仕事から外されて無視された状態ってね。首になったってことだと思います。
 バリバリ仕事をしてる人にはわかってもらえると思うんだけど、わたしは全く同情できなかったんです。
 でもね、わたしの職場というのはほとんどが中年女性のパートさんなので、普通の仕事場の常識というのは通用しません。「いじめられちゃってかわいそう〜」「もっと優しくおしえてあげたらできるようになったのに」「自分だって最初は人に教えてもらったくせに」って上の社員を悪く言う人も多かった。仕事のできない人は同じように社員から冷たくされてるから人ごとじゃないんだよね。
 でも、こういう事ってしょうがないです。人格のできあがってるおばさまたちは、決してもう変わらないから。
 わたしはこの環境で、何とかやっていくしかありません。
 まあ、何度も繰り返し、辞めて違うところに行きたいなあとも思っては思い直してるんですが。
 前からずっと書いてるけど、わたしは恵まれた状況で働いています。
 パートさんとは、すっごく仲良し♪とは言えないけど、普通に仲良し。みんな優しくていい人たち。仕事に対する意識が違うだけ。わたしが失敗しても、みんな優しいです。救われてます。
 お金のためにこつこつと働いていかなくちゃね。
 まあ、頑張りすぎずに。自分は頑張るんですが、人を頑張らせることに頑張りすぎないでやっていきたいと思います。
 今も「も〜うやだ」って思ってる人が2人もいるんですが、いじめられてもいじめ返したりしないようにしないとね。だって本気出したらわたしのほうが強いんだもん。今日もちょっと、さりげなくへこませてやったら、「ちくしょう」ってつぶやかれちゃったよ。「ちくしょう」はないでしょ、お嬢さん(笑)。
 まあ、仕事はそんな感じです。これだけ読むとなんかやな感じですね。いや、全般的には順調なんで、引き続き頑張っていこうと思います。何度も書いてますが、潔く、泰然といきたいもんです。謙虚さも大事ですが・・まあいっか。

 

「SWAN」大人買い

 仕事のことあれこれ考えてまた眠れないので、起き出してきて書いてます。
 責任の重さをまだ受け入れることができません。
 覚悟を決めてやらなくちゃいけないな、と思ってはいるのですが、家庭のこともちゃんとやっていきたいから、あまりのめりこみたくないなとも思う。割り切って、時間をとられすぎないようにしたいなと思う。でも、結局夜こんなふうに眠れなくなっちゃってたら、どっちも中途半端でいいことないんだよね。
 どっちも大事なんだから、どっちもがんばるしかありません。
 時間は割り切って考えるけど、その場その場でベストを尽くしていこうと思う。


 そんな中で、買ってしまいました。「SWAN-白鳥」有吉京子
 全14巻、一気に大人買いです。
 いやー、堪能しました。すっごく絵がきれい!あまりの美しさにびっくりした。
 わたしが、「バレエってほんとに美しい」と思うその美しさそのまんまなの。
 瀬戸秀美さんの写真を見たときに感じる躍動感とか臨場感と同じものがある。
 何人かのバレエをよく見ている人たちが解説をしているのですが、みんな同じように、生のバレエを見るときと同じ感動がある、と言っています。
 わたしもそう思った。
 これってすごいことではないでしょうか。
 それは写真のように見たまんま、ということだけではないんだよね。
 目の前で繰り広げられるバレエを見て心の中に高まってくる思い。
 その感情さえもが、作品の中に存分に表現されているからなんだと思う。
 いろんな作品がていねいに解説されており、とても勉強になります。
 特にモダンの作品については、そういうものなのかーと圧倒されました。
 これからいろいろ鑑賞していくのにガイドブックとして大変参考になります。
 でもまあ、多分クラシックが好きだけどね。


 そういえば、ムスメのバレエの発表第1弾が先日終わりました。
 「4羽の白鳥」。よくがんばりました。
 ここだけの話ですが、ひとりめちゃくちゃ下手な子がいて、他の3人はかわいそうなんですけど、誰も文句言わずにがんばっています。えらい。
 もっと本格的にやらせてやりたいなあ、と思うことがないわけではありません。
 でも、やっぱり無理なんだと思う。
 バレエってお金持ちじゃないとできないんだよ。
 月に何十万何百万単位のお金が出せる余裕がないなら、踏み込むべき世界じゃないのだと思っています。
 ムスメのバレエはそういう本物のバレエの世界とは別物ですが、わたしはムスメの踊りが大好き。バレエって踊ってうまく動く身体的なものだけではなく、精神をきれいにして高めてくれるものだと思います。
 心が美しく育っている、それだけでも価値があると思うの。
 分相応にやっていきたいと思います。 

「働きマン」を読む

 初心に戻り淡々と働こうと決心してから約1週間。
 なんか回りの雑音を気にせず、がんばりすぎずにできていて、「なんだ、わたしこういうふうにもできるじゃん」と思ったりしている。
 わかってもらおうとすることをあきらめるとうまくいくこともあるんだな。
 あとは、自分の面倒は自分で見ること。
 とりあえずはそこんとこをしっかりします。

 
 そんな中、「働きマン 1・2」安野モヨコ を読みました。
 松方弘子嬢、かっこいいです。
 このかっこよさってなんなのか。
 今うまく言葉にできないんだけど、このかっこよさこそ、わたしに足りないもの、わたしがほしいもの、なんだよ。
 うん、潔さ、かな。それは。
 安野モヨコさんのマンガに出てくる女の人は、どんなによれよれになりはちゃめちゃになっても品性の美しさを失わない。潔い。人間がきれい。
 やっぱなんかうまく言えないな。また書きます。
 印象に残った台詞。
 「ダ・ヴィンチ」にも出てましたが、
 
 「えーとね、やれない理由を聞いてるんじゃなくて、
  どうやるか聞いてるんだ」
 
 仕事って、やっぱこれでしょう。
 ねえ。
 わたしも頑張ります。 
 

最近読んだ本

 日記名を変えなくちゃいかんか、と思うくらい、ほんとぼちぼちとしか本を読ん
でないわけですが、読んだヤツ書いておきます。


「容疑者Xの献身」東野圭吾
 スカパーのミステリチャンネル豊崎由美さん他が面白いと言っていたので購入し読んだのですが、特に面白くなくがっかり。
 まあ、やなことがあってそのことを考えずにすむように本を読もうと思って買った本だったので、すらすら読んで気晴らしをする目的は果たせたんですが。
 なんか全然心に引っかかってくるものがなかった。
 どこが「命がけの純愛」?
 数学者である必然も感じられなかった。
 ミステリチャンネルの顔ぶれは有名どころで、滅多に下手なものはほめないだろうという思いこみがありました。「来年の直木賞はこれ」なんて言うから無条件に信じて期待して読んだのですが、つまらなかった。
 むずかしいです。本を選ぶのは。


東京奇譚集村上春樹
 上の東野作品と共に、気晴らし用に購入。散財でした。
 これもねえ・・・。
 ところどころ面白いんだけど、全部読み終わったときに、心に引っかかって残っているものがなかったです。
 最後の「品川猿」というのが1番おもしろかったですが、主人公が猿に「あなたのお母さんはあなたのことを愛していません」と言われるところが、なんだかいたたまれなくていやでした。
 うまく言えないんだけど、なんでこんなの読まされちゃったかな、という感じ。
 何も気付かずに近寄っていったものに、いきなりばっさり斬られたような気持ちになった。陳腐なくせに人を傷つけるもの。やな感じ。
 ちょっとこの感じは村上春樹でははじめてかも。
 でも最初に書いたように、それも長く心に残るほどではなかったのですが。 


「PAY DAY!!!」山田詠美
 最後に面白かった本を。
 アメリカの「9.11」を題材にした小説でした。双子が出てくる。
 人物の描写や感情の表現の豊かさに、もう惚れ惚れしました。
 山田詠美ってすごい。
 これぞ小説世界だ、とか思っちゃったよ。
 小説でしか味わえない感動がここにある!って感じなんだよ。
 人ってこんなに豊かな存在なんだって、人生って美しいものなんだって、素直に信じることができるような気持ちにさせてくれる。ほんとすごいや。
 詠美サンは読んどかないといかんなー、と思う。
 でもなんか完璧すぎて破綻がないので、それがちょっと「大好きな本」とまでは思えないところであるのでありました。むむむ。  

昇給&異動

 大幅に昇給。異動して出世(?)しました。
 昇給は嬉しいです。なんだかんだ言っても、お給料の額が1番の能力評価になるわけですから。がんばってきたことが認めてもらえるのは嬉しいことです。
 でも、大変なことも多くてちょっと参っています。実際泣きが入ってます。
 全現場のボス的女性と一緒の異動でして、これからはその人について、その人の代わりになるべく修行していくのですが、これが、もともとその人の下についてやっていた人たちには面白くないわけです。「なんでわたしじゃなくて、あんなよそ者が?」って思うのでしょう。無理もないです。
 その人のもとの部署はすごく仲がいいの。元気で明るくて辛辣で強気でバンカラで絶えずハイテンション。それがその人のカラーなのでしょう。
 ・・・それ、わたしの真逆なんだよ。泣きたくなります。
 ローテンションな気取った優等生タイプ、というのか。
 自分で言うのもなんですが、男の人には好かれひいきされても、元気な女の人には何となくうっとうしく思われて嫌われがちな女、それがわたし。
 前途多難です。
 でもまあ、今までも何とか乗り切ってきたもんね。
 頑張ってない人はひとりもいない環境になりました。
 余計なことを考えないで、初心に戻ってこつこつ仕事をしていこうと思います。
 卑屈にならずに、明るくなろうと無理もせずに、淡々と頑張ろうと思います。

  
 でも、最後にちょっと本音の叫び。
 いろんな人がいたっていいじゃん。
 みんながみんな明るい人じゃなくたっていいじゃん。
 わたしは仕事ができるから何言われても平気だけどさ、何となく暗いとか、ちょっと無愛想だったりするだけで、文句言われちゃう子たち、かわいそうだよ。
 仕事を一生懸命やってる人には、性格的なこととかで陰口いうのやめて!
 明るくて元気でノリのいいことがそんなに偉いか?
 人を傷つけて平気でいるその鈍さ。そっちのほうがずっと性格悪いよ!

 
 いやまあ、明日からは淡々と行きます(笑)。

電車男と白線流し

 「電車男」のドラマ、実はとても楽しみに見ていました。
 あんなに突飛な設定なのに、ああいう女の子がああいう男の子を好きになっちゃうっていうのにすごく説得力があって、感心してしまいました。
 いやー、伊東美咲ちゃんはかわいかったですなー。
 しゃべり方がおっとりしていていいですよね。
 しゃべりと言えば、我が家では電車君の「喜んでぇい!」が大変好評で(すっごい笑った)、家族のボキャブラリーとして定着いたしました。今でも流行っています(家庭内)。
 あれってきっと全国で好評(?)だったから、続編のラストの台詞に使われたんですよね。そうよね(笑)。
 続編では電車君のおたく友達2名の暴走ぶりに唖然としました。
 あんなことテレビでやっていいのかしら・・・。
 ムスメ達はついていけていませんでした。

 
 「白線流し」は本当に好きなドラマです。
 最終章を見ていて、これは「電車男」に似ているなーと思ってしまった。
 「女の子が男の子を抱きしめてあげる」話なんですよね。
 ラスト、園子の肩にすがるようにして泣きじゃくる渉を見て、「ああ、そうだ。このドラマはずっとこういうドラマだったんだ」ってしみじみ思った。
 渉が、「俺は誰にもなにもしてあげていない」と言う台詞、その通りなんですよね。
 かわいそうだけど、今まで渉は誰にもなにもしてあげてないんです。
 それでも渉を愛さずにいられない女の人がいる。
 そういうドラマ。
 「泣いてもいいんだよ」
 園子の言葉、あまりに自分にとって最後の台詞として納得できる台詞だったので、びっくりしてしまった。そして胸がつまりました。大好きでずっと見続けてきたドラマなので、これだけ納得して終わらせてくれたことに感謝したい気持ちになりました。
 その人が元気で生きているだけで、自分もがんばっていける。
 そんな気持ち。人を想う気持ち。きれいだな、と思います。
 そんなふうに人を好きでいたいなあ、と思います。
 ムスメ達にもそういう人にめぐりあってほしいなあ、と心から祈ります。

潔く割り切れってこと

 仕事のことで気分が落ちているのですが、自分でも何で落ちているのかわからない。
 一番わかってほしい人(まあ、仕事の偉い人です)がわかってくれて、わたしを嫌な目にあわせていた人は今後ろくな仕事をさせてもらえなくなりそうです。
 誠意を持って努力して接してきた結果なんだから、もうその人の自業自得ということで、わたしはすっきりさっぱりしちゃえばいいところなのですが、なかなかそういう気分にはなれないです。
 やっぱりわかってほしいんですよね。
 どんなに努力しても分かり合えない人もいるって、何度も経験していることなのに、どうしても割り切って考えることができません。
 わたしなら、人の話は必ず聞くけどなあって思う。
 聞いて、考えて、そちらの方が正しいと思ったら、受け入れていくと思う。
 いつでも、考えることが大事だと思うんです。
 わたしが今直面している相手は、全く考えることをしないことがあります。
 わたしはこうやりたいんだ、ずっとこうしているんだ、という考えに固執して、回りの意見をバリアでもはっているようにはねのけていきます。
 なんでそうなるのかな、ってずっと考えていた。
 わたしのことがきらいだからそうなるのかな、って思ったりした。(まあ、それも少しはあるんだろうけど。)意地を張っているようにも見える。
 でも、わたしだけじゃなく、自分に指図しようとする人の声はすべて無視しているらしいです。上から物を言われるのがいやみたい。
 でも、何というか、後輩なんですよ(笑)。少しくらい上から物を言うようになっても仕方ないんじゃないかな〜。
 なにがいけなかったんだろう。
 いや、正しいのはわたしなんですけど。やっぱりそうだったみたいなんですけど。
 わたし最近ずっと怒ってたから、けりがついて嬉しいはずなんですが。
 でも、今のままだとちょっとかわいそうだし。
 そんなことで悩むな、ほっとけ、と同僚には言われます。
 確かにすごく偽善者っぽい。
 こうやって書きながら、内心何かを誰かのせいにして安心している。
 割り切ってその責任を自分で負う潔さがわたしには必要なんでしょうね。
 そうですね。そうします。